














目を開けるとそこに
神さまが立っていた
どうやら僕のことを
迎えに来てくれたらしい


僕は死んでしまったようだ
あまりにあっけない死に
実感が湧かない
今回の人生はどうだったか
と神さまが言ってきた

いきなりそんなことを
聞いてくるのかと思い
すぐに答えられなかった
「こっちだ」

神さまがそう言うので
ついていくことにした
これまでの人生は
どうだったかって?
家族もいたし、





子供もいて、




仕事もそこそこ頑張ってたし、





割と充実して
幸せな生活をしてた…けど…
「待って!!」

もしかしてぼくは
大事なことを
伝えられて
いないかもしれない

「そうか」

と神さまは言うだけで、
またまっすぐ前を向いて
歩き始めた
本当にこのままで
いいんだろうか…
何もしないで死ぬのか…
今更かもしれないけど…
どうにかこの想いを
伝えられないかな…
何か方法はないのかな
「ねえ、神さま!!」

咄嗟に僕は
呼び止めていた。
「君はどうしたい?」

「えっ・・・」
「この想いを
どうしても
届けたいと思う」
「だからお願い、
手紙を
書かせてほしいんだ」


君がその
たった一人の大切な人が
誰なのかに
気づくことができたらな…

大切な人はたくさんいた
だけど、
ずっと支えてくれたのは
家族、
なにより
妻だったと思う
「愛する妻へ」









生きてる間に
この想いを伝えられなくて
ごめんなさい
僕がいなくなった後でも、
あなたは・・・

もう本当に
会えないんだな・・・
いつか死ぬ
そんなことは分かってた
分かってた。
けど・・・
だけどこんなにも
突然だなんて
意地悪じゃないか
会いたい・・・


どうしてもっと、
家族との時間を
大事にできなかったんだろう


どうしてもっと、
大好きだよと言って
抱きしめて
あげなかったんだろう
どうしてもっと、
友達と笑い合う時間を
大事に
できなかったんだろう



どうしてもっと、
素直にごめんと
伝えることが
できなかったんだろう

どうしてもっと、
大切な人たちに
ありがとうと
言葉に
できなかったんだろう

いつしか
過ぎていく時間を
大切にできていなかった
こんなにも
伝えたい想いがあるのに、
僕は生きてる間には
気づけなかった
それなのに手紙は
1通だけなんて・・・
1通だけじゃ足りないよ

でも、、、、
なんで僕は自分の気持ちを
大事に
できなかったんだろう。
なんで僕は勇気を出して
行動しなかったんだろう。
なんで僕は
自分の幸せのために
生きなかったんだろう。

たった一人の大切な人って
もしかして・・・・
「この手紙を差し出す相手は
誰でもいいんですか?」

「気がついたんだな。」
君の想いは
必ず届くことだろう。












































「僕はどうしたら・・・?」

「その手紙を読んで
どう感じて、
どう生きるかは、
それは自分で決めることだ」

「何をすればいいか
わかったような気がする」


決まったようだな。
その思いは
未来を変えるだろう

愛とは弱さを
知ることなのかも
しれない
自分が強さだと
思い込んでいた鎧があった
いつしか本当の想いを
伝えられない弱い僕がいた

「ありがとう」
「ごめんなさい」
大切な人にたった
それだけを伝えること
が怖かった

「愛してる」を伝えた時
零れた涙が
重たい鎧を静かに溶かし、
ありのままの弱さを
受け入れる強さが
あることを初めて知った
この重なり合いの中に
生まれる光をきっと愛と
呼ぶんだと思う
愛とは違いを
受け入れること
なのかもしれない
正しさを個性と呼んでいた
その正解という名の
境界線は
安心と同時に自由を奪った

違いを受け入れる勇気を
持って手を差し伸べた時
分断した世界は調和し
白と黒しか
知らなかった僕に
色鮮やかな世界を
見せてくれた
細やかなグラデーションは
知らない「僕」を
教えてくれた

この彩りを見つけることが
きっと愛なんだと思う
愛とは
繋がり合うこと
なのかもしれない

それは細い糸を丁寧に
繋ぎ合わせるように与え、
受け取ることなんだと思う

笑い合ったり、
話し合ったり、
共有したり
いつしか言葉以上の
結びつきが生まれ
その優しい循環の中に
育まれていく

一つひとつの想いは
紡ぎ合いの中で
花束となって人生を
祝福してくれた
この小さくも大きな感動に
愛を感じるんだと思う


「愛って何なの?」

愛とは育むこと
なのかもしれないな
そのことと
向き合っていることが
「愛」なのかもしれないな
それを学ぶことが
人生なのだと思う
おまえはこれから
沢山の経験を
積み重ねていく
喜びに湧いたり、
悲しみに沈む時間も
あるだろう
時に怒り、時に笑い合う
こともあるだろう
そのすべての感情を
受け取ってほしい
そして味わって欲しい
そのプロセスは
白と黒の間に広がる無限の
グラデーションの中で
自分の色を
見つけ出してくれる
どんな自分になりたいのか
どんな人生を
歩んでいきたいのか
どう生きるか

そうやって自分の想い
というのは育まれていく
そこで感じる全てを
「愛」と呼ぶのかもしれない
大きな夢を描いて欲しい
人生はそんなに長くない
だから後悔がないように
挑戦するんだ
そうするとね、
それに応えるように
世界は色鮮やかに無限の
可能性を見せてくれる
時に人生に大きな感動を
もたらしてくれる
その奇跡を「愛」と
呼ぶのかもしれない
想いと世界が重なり循環した時
バラバラの個性は調和し
一つの星として輝く
そして見上げた時
そこにはきっと美しい星空が
広がっていると思う

愛とは
一つになることなのかも
しれないな

あとがき
世界をリソースフルへ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
株式会社Fullnessの大野渚鵜(おおのしょう)と申します。
リソースフルという一つの概念に基づいて
2020年から「Fullness」というマンツーマン形式で・・・


会社概要
- 会社名
- 株式会社Fullness
- 所在地
- 東京都中央区月島1-15-10
- 設立日
- 2018年2月14日
- 電話番号
- 03-6803-6366
- メールアドレス
- info@fullness-i.co.jp
- URL
- https://fullness-i.co.jp
- 代表取締役
- 大野渚鵜
- 事業内容
- Fullnessコーチング、個人向け研修プログラム